東北の芋煮会って何?時期や場所、豚汁との違いは?

ご当地フード

芋煮(いも煮)って何ですか?

「芋煮(いも煮)」とは、里いも、牛肉(または豚肉)、長ネギ、キノコ類などの具材を味付けした鍋で作る汁物です。

東北地方の中でも、特に山形県と宮城県で頻繁に食されます。

山形県ではそれらの具材を醤油で味付けして食べるのが基本形です。肉は牛肉を使います。宮城県では里いもと豚肉、長ネギ、キノコ類なの具材を「味噌(みそ)味」で味付けします。

山形県でも内陸地方などほとんどの地域で食される(作られる)芋煮は醤油味ですが、庄内地方など一部地域で食される(作られる)芋煮は味噌風味でそうです。

宮城の芋煮と山形庄内芋煮はほとんど同じものと考えていただいて良いです。

いも煮と豚汁ってどう違うの?

東北に馴染みのない方に、この芋煮汁の話をすると「豚汁と同じじゃん」とよく言われます。(山形県の芋煮は醤油ベースなのでちょっと違いますが…)

そこで、芋煮と豚汁の違いを少しお話します。

豚汁と味噌味の芋煮で味付けは近いものがありますが、大きな違いは具材です。豚汁ではイモに「ジャガイモ」を使うのに対して、芋煮には「里いも」を使用します。

そして、豚汁のメイン具材は豚肉と考えられますが、里いもはとても食べ応えがあるため、芋煮のメイン具材は名前の通り里いもと考えられます。

同じ味噌味で同じように豚肉が入っているのにメインの解釈が違うのです。その辺りが豚汁と芋煮(宮城芋煮・山形庄内芋煮)との違いです。

ちなみに、2年ほど秋田県に住んでいましたが、秋田では「芋の子汁」と呼んでいました。味は醤油ベースで鶏肉、ごぼう・しらたきも入ってお雑煮風(?)な感じでした。

芋煮会って何?

東北で秋のイベントの1つに「いも煮会」があります。芋煮会は山形県や宮城県などで、秋の行楽として催されるイベントです。

主に、涼しくなってくる9月から、寒くなる前の11月までの時期に開催されます。その中でも特に9月中旬から10月中旬ころ、連休の時などが1番のピークです。

芋煮会は学校や会社、友人などが河川敷などに集まり、一緒に芋煮を作って食し、交流を図ります。友達同士や会社・学校などの団体などです。

東北地方の中でも特に山形県・宮城県で頻繁におこなわれています。山形県では芋煮会を経験したことがない人はいないといっても過言ではありません。

全国的には知名度が低い芋煮会ですが、東北でごく一般的、共通語になっていますよ。

芋煮会ってどうやってやるの?

よくあるパターンは、河川敷など火をおこし、大きな鍋で芋煮を作ります。アウトドア派の方は、道具の準備から食材調達、作るところまで自分達でやる方が多いです。

河原のほかには、キャンプ場などで行う団体も多いです。窯や水道はありますので、鍋などの道具と食材を持っていけばOK。

また、レジャー施設などでは場所はもちろん、食器や食材も全部セットになっていて体だけいけばOKの「いも煮会プラン」が用意されています。

重い道具を持ち込む必要がありませんし、後片付けも不要ということで女性の団体や小さなお子様連れでも楽しめます。

また、河川敷でおこなう芋煮会が定番である一方で、室内で芋煮を作って食し楽しむといった室内での芋煮会もあります。

このように芋煮会といっても形は様々で芋煮を作って食べる以外は、厳密な定義はありません。BBQ(バーベキュー)と同じような感じです。

山形では一大イベントが開催!

また、山形県では「日本一の芋煮会」なるイベントもあります。

9月の中旬頃の時期に開催され、山形県山形市内の河川敷でとてつもない大鍋にお玉の代わりにショベルカーを使って芋煮を作る大イベントです。

全国ニュースにもよく取り上げられますので、知っている方も多いのでは?県内外から多くの人が押し寄せる秋の風物詩になっています。

宮城と山形で芋煮の味が違うってホント?

前段でザックリと説明しましたが、いも煮といっても地方により具材や味に違いがあります。

宮城風の芋煮は、一般的な味付けは味噌味です。仙台味噌を主に使用します。具材に豚肉を使用するので、豚汁に近い味が特徴です。

それに対して、山形風芋煮の一般的な味付けは「しょうゆ味」です。お肉は牛のバラ肉などを使用します。そのため、一般的な山形風芋煮と宮城風芋煮では味が違うというのはホントです。

ですが、これには考慮しなければならない事情があります。

山形風芋煮と言われている一般的なしょうゆの味付けは、正確に言えば山形県内陸地方で主に作られる(食される)芋煮の味です。

これに対して同じ山形県でも庄内地方で主に作られる(食される)芋煮の味は味噌味です。

そして、宮城風芋煮と同じように豚肉を使うのが特徴になっています。

同じ県でも地域により差がある

山形県内ではしょうゆ味の芋煮を『芋煮』、庄内地方で作られる(食される)味噌味の芋煮を『庄内風芋煮』と呼んで区別しています。山形県内では二つの味の芋煮があるのです。

そして、宮城風芋煮と庄内風芋煮では味の違いはほとんどありません。

そのため宮城と山形での芋煮の味の違いについての厳密な答えとしましては、宮城風芋煮と山形風芋煮には味噌味としょうゆ味という大きな味の違いがあると言えます。

その一方で宮城風芋煮と庄内風芋煮にはほとんど味の違いはないと言えるということになります。

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